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梨の名産地はどこ?なぜ有名?美味しい梨を産む秘密に迫る!

梨の名産地はどこ?なぜ有名?美味しい梨を産む秘密に迫る!

夏の終わりから秋にかけて楽しめる人気の果物、梨。毎年、梨の時期を心待ちにしているという人も多いですよね。

今回は、そんな梨の産地について紹介します。梨は産地によって、主力品種や旬の時期が異なります。名産地で美味しい梨が育つ理由についても紹介しているので、どこの梨が本当に美味しいのか気になる人は、ぜひチェックしてくださいね♪

日本一の梨産地は?福島県はいったい何位?

日本梨の産地として思い浮かべる地域はどちらでしょうか?

農林水産省の実施している作況調査によると、令和3年度における結果樹面積(≒栽培面積)の都道府県別ランキングはこちら!

■栽培面積別ランキング
1位 千葉県 1,290 ha(シェア率:12.5%)
2位 茨城県 894 ha(シェア率:8.68%)
3位 福島県 789 ha(シェア率:7.66%)
4位 栃木県 730 ha(シェア率:7.09%)
5位 長野県 648 ha(シェア率:6.29%)

■収穫量別ランキング
1位 千葉県 20,500 t(シェア率:11.1%)
2位 茨城県 19,100 t(シェア率:10.3%)
3位 栃木県 15,900 t(シェア率:8.61%)
4位 長野県 12,000 t(シェア率:6.50%)
5位 福島県 11,900 t(シェア率:6.44%)

ランキングは、年によって順位が変動しています。2023年4月26日現在、わかっている範囲では、1位は千葉県!栽培面積、収穫量ともにトップです。千葉県の梨は生産量が多いだけでなく、三方を海で囲まれた温暖な気候が強みで、他県に比べ早く収穫でき、酸味が少なく甘みが強いのが特徴だそうです。

生産量2位の茨城県は、2019年のデータでは 1位となっており、千葉県に次ぐ梨の名産地です。

そして福島県は、栽培面積別ランキングで 3位、収穫量別ランキングで 5位にランクインしています。

幻の和梨と呼ばれ、120年以上の栽培の歴史がある「萱場梨」。海から運ばれてくるミネラルを多く含む土地で、こちらも120年以上の歴史がある「そうま梨」など、その土地それぞれの特色を生かした有力ブランドが複数あり、堂々の上位にランクインしています。


美味しい梨が育つ条件とは?

梨の産地は千葉県や茨城県が有名ですが、これらの地域で美味しい梨がたくさん収穫できる理由が気になりますよね。

では名産地といわれる地域ではなぜ美味しい梨が育つのか、気候や土壌などの条件について見ていきましょう!


梨栽培に適した気温

梨栽培に適した気温は寒すぎず暑すぎず、生育期間は温かいのがベスト。名産地である千葉県や茨城県の平均気温は年間で12~15℃、生育期間である4月~10月は19~21℃と観測されています。

このような条件の揃った気温の中で育てられた梨は品質が高く、たくさん実るといわれています。また生育期間の気温が高いほど、成熟が早まり糖度も高くなりやすい傾向にあります。しかしその分、果肉が柔らかく日持ちし辛くなり、形は扁平になりやすいというデメリットもあります。

そのため高品質で甘い梨を育てるには、生育期間の気温条件が重要なのです。

1年を通して日照時間が長い

梨に限らず果物は、太陽の光をたっぷり浴びるほど美味しく育つものが多いですよね。そのため美味しい梨を育てるには、1年を通して日照時間が長いことも大切な条件です。

太陽の光をたっぷりと浴びた梨は水分や栄養を蓄え、甘くみずみずしく育ちます。また太陽の光は根や枝の生育にも有利に働くので、樹全体の実りが良くなり、大量収穫に繋げやすくなります。

春先の適度な降水

美味しい梨の栽培に欠かせない日照ですが、3月から4月にかけての春先には適度な降水が必要といわれています。この時期に土壌が乾燥し過ぎると発芽が抑制され、実りが悪くなってしまうんです。

また梨は高温と干ばつの条件が揃うと、栄養が足りず樹が弱ってしまうため、特に発根や発芽の時期である春先には、適度な降水があると有利です。

あの地域がなぜ?梨の名産地の秘密に迫る!

名産地では、どのように美味しい梨が育てられているのか気になりますよね。梨の主な産地は千葉県、茨城県、栃木県ですが、それぞれ気候の強みや栽培方法に違いがあります。

ここからは、この3県の梨栽培の特長について見ていきましょう!

千葉県の梨栽培の特長

千葉県は、梨の生産量国内トップの名産地。関東地方の中でも海に面した暖かい気候で、他県よりも早く梨の収穫を迎えます。

また千葉県の土壌は火山灰が多く、火山灰土壌は栄養分を保つ力が強く水はけも良好。美味しい梨を育てるのに適した、自然の土壌があるのも強みです。

そんな千葉県では、梨の中で最も多く栽培されている品種「幸水」が主力となっています。露地栽培で8月上旬には市場に出回っているので、暑い真夏にみずみずしい梨が食べたいという需要に応えてくれます。

茨城県の梨栽培の特長

茨城県は、江戸時代から梨栽培の文化があったといわれている歴史ある名産地。昼夜の寒暖差が大きく、梨栽培に適した気候が強みです。また筑波山から流れる豊かで上質な水も、美味しい梨を育てるのに欠かせません。

そんな茨城県では、時期ごとに様々な品種の梨が収穫されており、中でも県オリジナル品種「恵水」は濃厚な甘みと強い香りが魅力で、年々人気が高まっています。

栃木県の梨栽培の特長

栃木県は、年間を通して日照時間が長く、梨の樹がたっぷりと太陽の光を浴びて育ちます。また冬は寒く、夏は暑いという大きな寒暖差も、梨の生育に適した気候といえます。

そんな栃木県では、「にっこり」という県オリジナル品種が栽培されています。にっこりは梨の中でも晩生品種で、10月中旬頃から出回ります。大きいものは1kgを超える大玉で、甘くてジューシーな味わいが魅力です。また日持ちが大変良く、涼しい場所で約2ヶ月保存できます。

くだもの王国・福島県の梨栽培の特長

福島県の日本なしの産地は、太平洋岸の浜通り地方と吾妻連峰、安達太良連峰など奥羽山脈の山々を西に望む中通り地方に広く分布しています。

これらの地域には共通して、温暖な気候と豊かな水、ほど良い土質の土壌など、日本なしの栽培に適した自然環境が備わっています。

特に、福島市笹木野萱場地区は、吾妻連峰の麓にあり100年以上の歴史を持つ「萱場梨」の産地です。ここは、寒暖差が大きく、水はけの良い土壌を有する、なし栽培の適地であり、古くから脈々と栽培技術が受け継がれ、産地の味が守られてきました。

まとめ

今回は、シャキシャキ食感がたまらない日本梨の産地について紹介しました。

JAふくしま未来公式オンラインショップでは、福島県の梨として紹介した「萱場梨」、そして「そうま梨」を取り扱っています。120年以上の栽培の歴史を誇る伝統の和梨は、前者は山地、後者は海のミネラルが、美味しい梨を育んでいます。

ぜひ、新鮮でみずみずしい日本梨を、産地直送でお買い求めください!