ふじリンゴは、リンゴの中でもメジャーな品種で、スーパーでも目にする機会も多いですよね。この記事では、ふじとはどのようなリンゴなのか、歴史や名前の由来、サンふじとの違いも解説します。
ふじとはどんなリンゴ?
そもそも「ふじ」という品種は、どのようなリンゴなのでしょうか。ご紹介します。
日本で、世界で一番育てられているリンゴ
ふじは、国内で最も多く栽培されているリンゴです。2001年には日本が世界第一位の生産量となったこともあり、まさに日本を代表するリンゴの品種です。
令和3年度のリンゴの国内生産量は66万1900トン、その中でふじの生産量は33万5800トンとなっています。ふじは国内のリンゴの生産量の半数を占めており、メジャーな品種であることがわかります。
名前が似ているサンふじとの違いは、栽培方法です。リンゴの木自体は同じ木ですが、サンふじは袋をかけない無袋栽培、ふじは袋をかけて育てる有袋栽培でつくられています。サンふじは、日光を浴びることで蜜が入り甘く育ちますが、ふじに比べて保存性が劣ります。ふじはサンふじに比べて甘さは弱いですが、保存性が高く、見た目もきれいなのが特徴です。
蜜入りりんごも?甘さと酸味のバランスが抜群!
ふじは蜜が入りやすく、甘さと酸味のバランスが良いリンゴです。
果汁が豊富で甘みが強く、シャキシャキとした食感が楽しめます。りんごらしい甘酸っぱさを味わえるでしょう。また、きちんと保存すれば約半年ほど保存できるともいわれています。美味しいリンゴを長い期間楽しめるのは嬉しいですよね。
旬は11月から!7月下旬まで楽しめる
ふじの旬の時期は11月頃です。翌年の7月下旬頃まで販売されています。
長い期間流通していますが、旬の時期は11月から5月頃まで。春以降に出荷されるふじリンゴは、秋に収穫し貯蔵しておいたものになります。
ふじの歴史や由来は?
富士山を彷彿とさせる日本らしい名前のふじですが、歴史や由来はどのようなものなのでしょうか。
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※2023年9月~11月のデータふじの誕生
ふじは、青森県藤崎町で生まれました。
藤崎町にある農林水産省の試験場で誕生したふじ。国光とデリシャスという品種を交配してできた種を育てて、実ができたのがはじまりです。その後何度も試験栽培され、23年の月日を費やし品種登録されました。
ふじの発祥の地と名前の由来
ふじの名前の由来は、日本一の山である富士山、藤崎町で生まれた品種であるということ、初代ミス日本の山本富士子さんの名前などから命名されたといわれています。
名前の由来からも、ふじに込められた「日本を代表するようなリンゴになって欲しい」という思いが伝わります。
まとめ
ふじとは、国内で最も多く生産されているリンゴの品種です。2001年には日本が世界で第一位の生産量を誇ったこともある、まさに日本を代表するリンゴといえるでしょう。
蜜が入りやすく、甘さと酸味のバランスも良い人気の品種です。市場に出回る期間も長いので、見かけたらぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
「くだもの王国・福島」のトリを飾るりんごは、サクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、樹上で完熟させて収穫するため、蜜入りもバツグンなのが特徴です。
生産量の8割を占めるのが、この「ふじ」という品種。ぜひ、福島県のりんごもお買い求めください!