桃を選ぶ際、「糖度」を気にする人も多いのではないでしょうか。桃は、糖度が高い方が甘くて美味しそうなイメージもありますよね。しかし、実際に店頭で見てみても、糖度の基準や品種による甘さの違いなど、分からない点も多いはず。
この記事では、そんな桃の糖度の目安や、糖度が高くて甘い桃の品種をご紹介します◎
桃の糖度はどれくらい?
一般的な桃の糖度は、約11度といわれています。全国でも有数の桃の産地を管轄しているJAフルーツ山梨では、糖度12度〜14度の桃を「特秀」ランクとしています。糖度が12度を超えると、桃の中でも特に甘いという位置づけのようです。
品種によっても糖度は異なりますが、平均的な値は11度、より甘さを求めるなら12度以上の桃を選ぶといいでしょう。
糖度が高いおすすめの桃品種はこれ!
せっかくなら、糖度が平均より高い桃を食べてみたいですよね。ここからは、桃の中でも特に糖度が高い品種を紹介します。
2024年の桃人気ランキング
※2024年5~8月までのデータ西王母
糖度が高いおすすめの桃1つ目は「西王母」です。
糖度は約15度、高いものだと19度ほどまで上がることもあるそうです。果肉は柔らかく酸味も控えめ。比較的糖度が上がりやすい品種ともいわれています。
主な産地は山形県、山梨県ですが、流通量の少ない珍しい桃なので、見つけたらぜひ食べてみてくださいね。
白麗
糖度が高いおすすめの桃2つ目は「白麗」です。
糖度は約15度。岡山県で生産されており、果肉も果皮も白い美しい桃です。大玉で硬めの果肉には、ジューシーな果汁がたっぷりと含まれています。
あまとう2号
糖度が高い桃の3つ目は「あまとう2号」です。
糖度は約14度〜17度。糖度は高めですが、意外にも香りが少なめなのが特徴です。果肉は少し硬めで、サクサクとした食感が楽しめます。
黄ららのきわみ
糖度が高い桃の4つ目は「黄ららのきわみ」です。
黄桃の一種で、糖度は約14度〜17度。鮮やかな黄色の果皮と、大きく丸い見た目が特徴です。追熟させることで果肉が柔らかくなり、マンゴーのような甘さを楽しめる品種です。
大玉あかつき
糖度が高い桃のおすすめ5つ目は「あかつき」です。
糖度は約12度〜14度。代表的な産地は福島県で、福島で生産される桃の半数があかつきだといわれています。ギュッと果肉が詰まっており、比較的日持ちもします。太陽をたっぷり浴びた、赤い見た目が特徴です。
※参考
あかつき < 桃:旬の果物百科
桃の品種 あかつきの特徴や味、主な産地と生産量や旬の時期などを沢山の写真と共にを紹介します。「あかつき」は「白桃」と「白鳳」を交配育成した中生種の桃で、肉質は緻密で溶質ですがしっかりと硬く日持が優れています。食感も硬すぎるということは無く、適度な存在感と染み出す甘い果汁は桃ならではの美味しさを感じさせてくれます。糖度は12~14度と高く、酸味はあまり感じられません。福島県や山形県では8月上旬頃から収穫が始まり8月いっぱい続きます。
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/momo-akatuki.htm
黄金桃
糖度が高いおすすめの桃6つ目は「黄金桃」です。
黄桃の仲間でもある黄金桃。黄桃に比べ果肉が柔らかくジューシーなのが特徴です。果肉は鮮やかな黄色で、まるでマンゴーのような見た目をしています。果肉はしっかりとした食感ですが、濃厚な甘さは楽しめます。
糖度40度の桃とは?
福島県に、なんと糖度が40度を記録した桃があります!
それは福島県の古山果樹園で栽培されている「とろもも」という桃です。土壌や堆肥にこだわり、試行錯誤を重ねてつくりあげたとろももは、糖度別にお値段も変わります。糖度23度以上が1玉10万円、糖度25度以上が1玉50万円、そして糖度40度のとろももは1玉300万円!かなりの高級品です。
一般的に甘いとされる糖度12度を優に超えたとろもも。人生で1度でいいから食べてみたい、古山果樹園の最高傑作です。
甘くて美味しい桃を見分けるポイント
糖度が高い桃を食べてみたいけど、スーパーでも購入できるのか疑問に思う方も多いはず。そこで、ここからはスーパーで甘くて美味しい桃を見分けるポイントをお伝えします!
産地や生産者に注目
甘くて美味しい桃を見分けるポイント1つ目は、産地や生産者に注目することです。
甘い桃に育つには、日中と夜間の寒暖差が大きいことが条件です。桃の収穫である7月〜8月は、長野県、山梨県、福島県などがこの気候にあてはまるといわれています。
また、収穫前に晴天が続くと甘い桃になるそうです。産地やその土地の気候なども見ておくと良いでしょう。
大きさやツヤに注目
甘くて美味しい桃を見分けるポイント2つ目は、大きさやツヤに注目することです。
品種にもよりますが、大玉のほうが比較的甘くなりやすいといわれています。また、果皮の色味は濃いめの赤色で、ハリとツヤのある桃も、甘みが強いといわれています。
スーパーに行った際は、大きさを見比べ、優しく触りながらハリとツヤを確かめてみましょう。
果点やうぶ毛に注目
甘くて美味しい桃を見分けるポイント3つ目は、果点やうぶ毛に注目することです。
果点とは、果皮の表面にある白い点のことです。桃の糖度が上がり、皮に亀裂が入ることで果点ができます。表面に果点があれば、甘い桃である可能性が高いといえるでしょう。また、果皮にしっかりとうぶ毛がある桃も美味しいといわれているので、見分けるポイントにしましょう。
追熟することでより甘さと柔らかさを引き出す
まだ熟していない桃は、追熟することで甘さと柔らかさを引き出すことができます。
追熟する際は、冷蔵庫には入れずに常温で、直接風や日光が当たらない場所に置いておきましょう。冷蔵庫に入れると追熟が止まるため注意が必要です。様子を見ながら2日ほど置いて追熟させれば、より甘く柔らかい桃を味わえますよ◎
まとめ
桃の平均的な糖度は、約11度といわれています。糖度が12度を超えると、甘さをより感じられることが分かりました。また、産地や大きさ・ツヤ、香りによって甘い桃を見分けることも可能です。
家庭用だけでなく、贈答用に桃を購入する際は、ぜひこれらのポイントを参考に、甘くて美味しい桃を選んでくださいね◎