FEATURES
ふくしまの桃の魅力
FEATURE
01
ももづくりに適した風土
阿武隈川沿いの平野部は、ミネラル豊富な土壌と、盆地特有の昼夜の寒暖差から、ももの一大産地となっています。ももは高温や強い日差しに弱いですが、福島盆地ではその冷涼な気候を生かし、7月から9月にかけて高品質なももを出荷することができます。 適度な日射量も、美味しいももをつくる上で欠かせないポイントです。強い日差しで日焼けする心配がないため、福島盆地では実に袋をかけない「無袋栽培」が主流となっています。収穫までの間、太陽の光をじっくりと浴びることで全体が薄紅に色づき、濃厚な甘みに仕上がります。
FEATURE
02
福島といえば「あかつき」
福島のももの代表品種となっている「あかつき」は、戦後まもなく誕生した品種です。これまでにないコクのある甘みや色づきの良さから、各地で試験栽培がなされましたが、実のサイズが小さいことが難点でした。このままでは商品化は難しいということで、生産は断念されました。 しかし、福島県の担当職員と若手生産者たちは諦めませんでした。持ち前の粘り強さで、「あかつき」の性質や福島の風土に合った栽培方法を確立したのです。薄紅色が美しい「あかつき」は福島産ももの人気を牽引し、「あかつき」を親に持つ「暁星」「まどか」「ゆうぞら」といった新品種も続々と生まれています。
FEATURE
03
徹底した品質管理
JAふくしま未来では、粒揃いの完熟ももをお届けできるよう、産地一丸となって取り組んでいます。福島のももは果肉が締まっていて日持ちするため、樹上で完熟させてから出荷することができます。ももが傷まないように、気温が上がる前の早朝に収穫することを徹底し、収穫後は涼しい場所で保管しています。 共選所では、光センサーで糖度を測定して選別を行います。傷や色づき具合も確認し、味・見た目ともに安定した高品質のももを出荷できるよう努めています。
福島県は桃が名産品?美味しい理由は?
「くだもの王国ふくしま」としても知られている福島県。県内では多くの美味しい果物が栽培されています。
中でも桃は、日本全国の収穫量10万9,500tのうち、26%が福島県で収穫され、生産量は山梨県に次ぐ全国第2位です。(農林水産省調べ)
福島県の桃が美味しい理由は、その気候にあります。
福島盆地は冬は寒く、夏は暑く強い日差しが降り注ぐことから、この寒暖差が甘い桃が育つのに最適な土地となっています。
また無袋栽培で、太陽の光をたっぷり受けて育てることから、色づきと甘みの両方をかなえた桃が育ちます。
また福島の桃としても有名な「あかつき」は、全国で一番収穫されている品種。
昭和27年、当時の農林水産省園芸試験場で味もよく日持ちする品種として育成され、昭和35年より桃の生産県で試作されました。小玉であったため、商品化は厳しいとされていましたが、福島県において、粘り強く改善を重ねて、肥大がよくなる栽培技術を確立しました。
そして昭和54年、福島の神事「信夫三山暁(しのぶさんざんあかつき)まいり」にちなみ、「あかつき」と名づけられました。
福島県の桃の代表品種は?
福島県では、30種類もの品種が栽培されています。
栽培面積の多い順から、以下の通りです。
1.あかつき(670.3ha)
「あかつき」は、味と日持ちのよい品種の生産を目指して、昭和27年に農林省果樹試験場にて白鳳と白桃を交配して誕生しました。この苗木を全国の桃の生産地で育成をスタートさせましたが、どの県でもなかなか大きな果実を実らすことが困難でした。
しかし試行錯誤の結果、福島県にて1玉あたり200gを超える果実の育成に成功しました。昭和53年には「あかつき」という名前がつけられ、今では桃の主力品種となりました。
あかつきの名前の由来は2つあるといわれています。1つは、果皮の美しい赤色と、福島の桃の中では早い時期に収穫できることから「夜明け」という意味を込めて「あかつき」と名付けられた説。2つ目は、福島の伝統行事のひとつである「信夫三山暁まいり」に由来しているという説です。
どちらも福島県に根付いた由来で、あかつきは福島県で大切に育てられた桃だということがわかります。
2.まどか(174ha)
「まどか」は、山形県の果樹苗木生産販売会社が、福島県代表の桃「あかつき」の自然交雑実生から選抜育成した中晩生種とされています。親はあかつきと川中島白桃とされていますが、人の手によって交配されたのではなく、2つが自然に交わることで偶発的に誕生しました。
果肉はあかつきよりも硬く、大玉で果汁をたっぷり含んでいるなどの特徴から、「あかつきの生まれ変わり」ともいわれています。
というのも、まどかとあかつきは親子関係にあるので、見た目や味わい、食感など似た点が多く見られます。
しかし比べてみると、あかつきの大きさは平均250~300gほどとまどかより少し小さく、川中島白桃から受け継いだ後引く甘みも強く感じられます。食感はあかつきよりまどかの方が硬く、果肉の緻密さではあかつきが上回っています。
3.川中島白桃(162.5ha)
川中島白桃は、大玉品種に分類され、果重は320~350gとかなり大きいです。果形は扁形から円形で、果皮はほとんど全面に濃紅色の色づきがあり、見た目も鮮やかです。
また独特なのはその硬さで、はじめは硬めですが、時間が経つと柔らかくなります。硬めの食感が好きな方には特におすすめで、柔らかい桃が好きな方は時間をかけて食べることで最適な食感を得られます。
また硬さを生かしてフルーツサンドなどのスイーツだけでなくお酒のおつまみにもぴったり。日持ち性も良いため、シーズン最後まで美味しく楽しむことが可能です。
4.はつひめ(50.4ha)
「はつひめ」は、福島県の桃のトップバッターです。
県代表品種「あかつき」と、極早生品種の「はつおとめ」を掛け合わせて作られた福島県オリジナルの品種で、出荷が始まるのは7月上旬からと早く、「早生」品種に分類されます。
福島県の桃の中で一番最初に収穫されるので、いち早く美味しい桃を楽しみたいという方に親しまれている桃の品種です。
果重が 230g ~ 280g とやや小ぶりで、形はやや平たい長円形をしています。糖度14度前後と甘みが強く、果汁がたっぷりでジューシーな果肉を味わえます。果肉は滑らかで柔らかいのが、大きな特徴です。
見た目も鮮やかな紅色なので贈答用にも喜ばれるでしょう。
福島県の桃の旬の時期はいつですか?
旬の時期を、生産者の方が出荷する量が多くて、品質が安定している期間だとすると、福島県の桃の旬の時期は、桃(露地栽培)については7月~9月です。
※温室ハウス栽培の桃は5月から出荷されます
もっとも、桃の品種によって旬の時期が異なります。
6月下旬から7月上旬にかけて出回る極早生品種の「はつひめ」は、福島の桃のトップバッターです。
7月上旬〜中旬には早生品種はあかつきの枝変わりの「暁星」が旬を迎えます。
そして、夏真っ盛りの7月下旬から出回るのは、「あかつき」「まどか」といった品種で、福島の桃の最盛期になります。
秋の始まりが感じられる8月下旬〜9月上旬にかけては晩生(おくて)と呼ばれるように、桃のシーズンの後半戦。「川中島白桃」「さくら白桃」といった品種が旬を迎えます。
なお、近年、気候変動の影響で暑い日が続くため、収穫時期が早まることがあるため、その年によってブレがあります。
当店では間違いのない安心・安全品質の商品をお届けするべく、旬の終わりをもって発送を終了します。
ご注文はぜひ、お早めにお願いいたします。
桃を注文するときの注意点・コツはありますか?
美味しい桃を選ぶ際には、「色と形」、「香りと手触り」、「等級と糖度」の3つのポイントに注目して選びます。
1.色と形
美味しい桃は、左右対称でふっくらしていて、やや横長の楕円形をしています。
全体的にピンク色や紅色に染まり、お尻の部分がクリーム色をしています。未熟な桃は色付きが薄く、お尻の部分はやや青みがかっているので、このような桃は避けた方が良いでしょう。
2.香りと手触り
甘い香りが漂ってくる桃は新鮮で美味しい証拠です。手に持ったときに柔らかすぎず硬すぎない、適度な弾力があるものを選びましょう。また触った時に産毛が沢山生えていてチクチクする桃が美味しいのでおススメです。実は桃の産毛には害虫や日焼けから実を守る役割があり、産毛がしっかり生えていて果点が多い果実ほど、甘くて美味しいとされています。
3.等級と糖度
等級は桃の品質を示し、糖度はその甘さを示します。等級が高いもの、そして糖度が高いものを選べば、より美味しい桃を選ぶことができます。
桃の色合い、形状、糖度などの総合的な品質で決定される等級(「特秀品」「秀」「優」「良」)等の等級などの表示を元に購入されてもよいかもしれません。
桃のジュース・スイーツのレシピはどのようなものがありますか?
箱買いの不安は、食べ切れるかどうかですよね。そのままで食べるのはもちろん、風味や食感に合わせてスイーツやおしゃれなおつまみとして、大量消費レシピを知っていたら、そんな不安もなんのその。手軽でおすすめの3つの料理をご紹介します!
1.桃のコンポート
シンプルな調理法で桃本来の風味を存分に楽しむことができます。加熱された桃はこっくりと甘く、ごろっとした果肉の食感がたまりません。
2.桃サイダー
夏の暑い季節にぴったりなのが「桃サイダー」です。甘くない桃でも加熱することで調理可能で、さらにガス飲料と組み合わせることで爽やかな飲み物に変身します。
3.桃のマリネ
桃のマリネは、さっぱりとした味わいでおつまみに最適な一品です。桃の自然な甘みと酸味が絶妙にマッチし、ワインやビールとの相性も抜群です。これからの季節、新鮮な桃を使ったこのレシピで、普段の食卓を少し特別なものにしてみてはいかがでしょうか。