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桃は固い方が美味しい?追熟の方法と固くて美味しい桃品種の魅力を紹介!

桃は固い方が美味しい?追熟の方法と固くて美味しい桃品種の魅力を紹介!

暑い夏の時期に旬を迎える人気の果物、桃。一般的に桃の果肉は柔らかく、繊維質なイメージが強いですよね。しかし桃の産地では、固くて歯ごたえのある桃の方が美味しいといわれているんです。

今回は、そんな固い桃の魅力や代表的な品種について紹介します!これを読めば、なぜ固い桃が美味しいといわれているのかが分かりますよ。桃好きな人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎

桃の産地では、桃の固さが美味しさの証

固い桃が美味しいといわれる理由には、桃の一番甘い部分が皮と果肉の間にあることが大きく関係しています。固い桃の皮は食感が良く違和感がないので、桃の一番甘くて美味しい部分を皮ごと残さず食べることができるんです。

また固い桃の果肉は繊維が少なく、滑らかな食感になりやすいのも特徴。繊維に邪魔されることなく、サクッと心地良い歯ごたえを楽しむことができますよ。

桃の産地では、このような桃の性質にいち早く気づき、桃の固さは「美味しさの証」とされているんです。

果肉が固めの桃の品種

桃の固さは、品種によって大きく異なります。実は桃には100種類以上もの品種があり、それぞれ違った特徴を持っています。

ここからは、果肉が固いことで知られる桃の人気品種について紹介します!

2024年の桃人気ランキング

※2024年5~8月までのデータ

あかつき

福島県で生まれた「あかつき」は、日本で最も多く栽培されている品種で、固い桃の代表格です。旬の時期は8月中旬頃で、現在では全体の50%以上が福島県で栽培されています。

あかつきは固い桃の中でも糖度が高く、平均12~14度。滑らかで溶質な食感と、ジューシーな甘みが特徴です。またあかつきの大きさは250~300gで玉揃いが良く、特に品質の高いものは皇室献上品にも選ばれています。

おどろき

「驚くほど大きくて固い」という特徴から名付けられた「おどろき」は、カリッとしたリンゴにも似た食感が特徴の品種です。大きさは平均300~350gで、大きいものは400gを超えることもあります。

おどろきの旬は8月下旬頃からで、9月中旬頃までは市場に出回っています。主な産地は山形県で、全体の約58%を占めています。

川中島白桃

長野県川中島町で生まれた「川中島白桃」は、「桃の王様」と呼ばれる品種。ずっしりと重量感があり、おどろきにも負けないほど大きく見栄えする見た目が特徴です。

主な産地は長野県、福島県、山形県で、どの産地でも旬を迎えるのは8月下旬以降です。旬の川中島白桃は、濃厚な甘みの中に程よい酸味も感じられ、食味バツグン◎まさに桃の王様と呼べる品種です。

なつっこ

川中島白桃とあかつきの交配によって生まれた「なつっこ」は、赤みが強く鮮やかな色付きと、きゅっと引き締まった果肉が特徴の品種です。

生まれは長野県ですが、現在では全体の70%近くが山梨県で栽培されていて、旬の時期は8月上旬頃。両親である川中島白桃とあかつきの良いところが受け継がれ、見た目も味も優れた桃です。

黄金桃

黄桃品種を代表する「黄金桃」。山形県を中心に品種改良が進み、従来の黄桃に比べジューシーで甘みが強いのが特徴です。

袋掛けされて育った黄金桃は、果肉だけでなく果皮も鮮やかな黄色に色付き、見た目も楽しめる桃。贈答品としても人気ですよ。主な産地は長野県、山形県で、8月下旬頃に旬を迎えます。

食べるのにベストなタイミングは?

固い桃は、完熟しても果肉が柔らかくならず、シャキッとした歯ごたえが残ります。また果肉が引き締まっている分、柔らかい桃より日持ちするため、樹の上で十分に熟し、食べ頃を迎えてから収穫されています。

仮に、未熟なために固い桃の場合は、「追熟」を試してみてください◎

追熟とは、未熟な果物を常温で数日置き、完熟させる方法です。桃を追熟させる場合は、常温保存のやり方と同様に、新聞紙で包み風通しの良い場所に置きます。追熟させている間はこまめに様子を確認し、食べ頃サインを見逃さないようにしましょう。

桃の追熟の方法や食べ頃の見分け方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。気になる人はぜひあわせてチェックしてくださいね◎


固い桃の食べ方は?

ここからは、固い桃を美味しく食べるうえでのポイントについて紹介します。市場に出回っている固い桃はすでに完熟しているものが多いので、まずは生でそのまま食べるのがおすすめです。

では固い桃を生で美味しく味わう食べ方について、詳しくみていきましょう!


パリッとした皮ごと丸かじり

固い桃の皮は、薄くてパリッとした食感を持っています。特に新鮮なものは、皮も甘くてみずみずしいので、ぜひ皮ごと食べてみてください。

表面の産毛を流水で洗い落とし、手触りがザラザラからきゅっきゅっに変われば食べてOKのサイン。皮と果肉の間にある、桃の一番甘い部分を残さず味わえる、固い桃ならではの食べ方です◎

皮を剥いて、カットして!固い桃の皮を上手な剥き方

固い桃の皮を剥くときは、湯剥きするのがおすすめです。

以下の手順で湯剥きすると、果肉に張り付いた皮もするっと簡単に剥けますよ。

  1. 桃の皮に十字の切れ込みを入れます
  2. 鍋に桃が半分以上漬かる程度のお湯を沸かします
  3. 沸騰したらおたまに桃を乗せて、お湯に15秒程浸します
  4. 15秒経ったら冷水に移し、粗熱を取ります
  5. 十字の切れ込みから皮をはがすように剥きます

このやり方で皮を剥けば、果肉を傷つけることなくキレイに剥けます。手順4は、お好みでしっかり冷やしても問題ありません。冷たい桃が食べたいときは、氷水を使うのがおすすめです。

食べる2~3時間前から冷やして食べよう

湯剥き以外の方法で皮を剥く際は、食べる2~3時間前から冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。桃は通常、冷気に弱いため常温で保存しますが、食べる直前に少しだけ冷やすと、果肉が引き締まり味が良くなるといわれています。
ただし冷やしすぎると甘みが抜けてしまうこともあるため、あくまでも食べる2~3時間前を目安に冷やしましょう。

固い桃のおすすめアレンジレシピ3選

固い桃は柔らかい桃に比べ日持ちしやすい特性を持っていますが、時には食べきれずに食べ頃を過ぎてしまうこともありますよね。

そんなときは、固い桃の食感を生かしたアレンジレシピを活用しましょう!固い桃は繊維が少なく調理しやすいので、ぜひチャレンジしてみてください◎

定番!固い桃のコンポート

桃のアレンジレシピでは定番のコンポート。桃の実を砂糖やレモン汁と一緒に煮込むだけなので、初心者でも簡単に作れますよ。お好みで白ワインを加えると、コクが増して大人のデザートになります。

コンポートは柔らかい桃でも作れますが、固い桃を使うことで煮崩れしにくく、程よい食感を残すことができます。

固い桃とお好みの魚でカルパッチョ

桃の爽やかな甘みと、魚の旨味が絶妙にマッチするカルパッチョ。固い桃が、ワインにぴったりのおつまみに変身します。

味付けはシンプルに塩コショウとオリーブオイルだけでも良いですし、レモン汁やバルサミコ酢を加えても美味しいです。傷んでいない場合は、桃を皮ごと使うのもおすすめ。より香りが引き立ち、食感も楽しめますよ。

滑らかで飲みやすい!桃のスムージー

暑い夏の時期に嬉しい桃のスムージー。食欲がないときでも飲みやすく、おやつや朝食代わりとしてもおすすめです。

作り方は非常に簡単で、桃と牛乳、お好みで砂糖やはちみつをミキサーに入れたらスイッチを押すだけ。あっという間に美味しいスムージーが出来上がります◎

固い桃は繊維が少なく滑らかな食感をしているので、スムージーにしても喉ごしが良く飲みやすいですよ。

まとめ

今回は、固い桃の魅力や品種について紹介しました。

固い桃はシャキッとした心地よい歯ごたえと、溶質で滑らかな食感が持ち味。皮ごと食べても美味しく、桃本来の甘みを存分に楽しめます。

固い桃は柔らかい桃に比べ遅い時期に登場するものが多いので、固い桃を味わいたい人は、8月中旬頃を目安に売り場をチェックしてみてください◎