川中島白桃は、「あかつき」に次いで、日本で二番目に栽培されている桃です。
”白桃”という名前がついている通り、果肉は白く、タネの周りが赤く色がつきます。また、戦国時代武田信玄と上杉謙信が争った”川中島の戦い”で聞き馴染みがある通り、長野県の果樹園で発見されました。
そんな「川中島白桃」の特徴や歴史、出回る時期やおすすめの食べ方などをご紹介するので、「川中島白桃を買ってみようかな?どうしようかな?」とお悩みの方、「実際に食べて美味しかった!詳しく知りたい!」という方はぜひご覧になっていってください!
川中島白桃の特徴
川中島白桃とはどんな桃なのか、特に贈り物として購入する場合は産地や価格なども気になりますよね。前提として川中島白桃の客観的な情報から、気になる食味についてご紹介します!
川中島白桃は日本で2番目に生産される桃
令和2年産特産果樹生産動態等調査によると、川中島白桃は、日本で二番目に多く栽培されている品種です。
日本全国の桃の生産地の総面積が 7,898.5ha の中で、「あかつき」が 1,426.6 ha (シェア率18.1%) で最多なのに対し、「川中島白桃」の生産面積は 1,180.7 ha (シェア率 14.9%) です。
ちなみに3位は白鳳で 1159.3 ha(シェア率 14.7%)、4位は日川白鳳で 685.5 ha (シェア率 8.68%)、5位はなつっこで 482.3 ha (シェア率 6.11%) と続きます。
川中島白桃の産地
食味がよい川中島白桃は、全国の生産者から支持を集めており、川中島白桃の産地は、甲信越を中心に、関西、東北と広く分布しています。
- 1位 山梨県 280.5 ha 23.8%
- 2位 山形県 214.1 ha 18.1%
- 3位 長野県 206.8 ha 17.5%
- 4位 福島県 190.2 ha 16.1%5位 和歌山県 80.5 ha 6.82%
山梨県の桃産地としては、「春日居の桃」が日本で一番高値で取引される桃として有名です。その販売を司る春日居統一共選所は日本随一の選果基準の厳しさでも知られます。
川中島白桃の食味
果肉は硬く緻密で白く、種付近が赤く色づき、見栄えのいい桃になります。
果肉には繊維質が少なく、なめらかな肉質に果汁がたっぷりで、ジューシーさを味わえます。
夏の太陽の日差し、自然の恵みをいっぱいに受け、味の安定感はバツグンです。
果肉は硬いとはいうものの、日が経つと柔らかくなり、とろっとした食感も楽しめます。
果実の大きさは320〜350gと大玉で、食べ応えがあります。
川中島白桃 が出回る時期
川中島白桃は収穫時期は産地にもよりますが早いところでは8月上旬頃から始まり、9月末まで続きます。日持ちも良いので、たっぷりと楽しめます。
川中島白桃 の歴史
川中島白桃は、長野県長野市の川中島町の池田正元さんが昭和30年代に、ご自身の農園で桃の品種改良を進める過程で発見されました。1961年(昭和36年)に「池田1号」として出荷が始まったとされています。
その後1977年(昭和52年)に現在の川中島白桃(かわなかじまはくとう)と命名されました。
20世紀半ばまで、主要な産地は岡山県など西日本の温暖な地域でしたが、その後、涼しい地域での栽培も盛んとなり、近年は山梨県と福島県でも栽培されています。桃栽培が広がる過程で、品種として非常に優秀な川中島白桃の生産も広がっていきました。
川中島白桃の価格相場
年度や等階級よって費用は異なりますが、贈答用にふさわしい品質(秀品以上)でみると、5kg 13~16玉入りで 約8,000円の商品、1.8kg 5~6玉入りで 約4,000円の商品と、1玉あたり500円 ~ 800円と幅がある状況でした。
硬い桃、川中島白桃を美味しく楽しむには?
せっかくなら、美味しい桃を長く食べていたいですよね◎ここでは、桃を美味しく保存する方法やおすすめのレシピなどをご紹介してゆきます!
2024年の桃人気ランキング
※2024年5~8月までのデータ川中島白桃を正しく保存しよう!
川中島白桃は硬めで日持ちしやすい品種ですが、お届け後は冷暗所など常温で保管し、約2~4日を目途に早めいただきましょう!とくにお取り寄せ品で、クール便や常温、冷蔵庫など、温度変化が多いと、美味しさが落ちてしまう可能性があります。ご注意ください。
常温保存が基本ですが、冷蔵保存の場合は必ず野菜室を使いましょう!ただし、常温より日持ちはしやすくなりますが、糖度が下がることがあります。食べる2~3時間前くらいに冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
川中島白桃は硬め、保存のコツは?
あかつきは他の品種に比べて硬い肉質を持つ桃です。桃特有の柔らかくとろけるような食感ではなく、ぎっしりと濃密な果肉で、しゃきっとした歯ごたえがあります。
また皮もパリッとした硬さがあり、心地よい食感を味わえます。表面の産毛を洗い落とし、皮をむかずそのまま食べるのもおすすめですよ。
硬い桃は調理におすすめ!
肉質の硬い桃は、調理して食べるのに向いています。
特にオリーブオイルとの相性が良く、チーズと和えてカプレーゼにすると美味しく頂けますよ。また桃に多く含まれるビタミンEは、油類と一緒に摂ると吸収率が良くなるので、一石二鳥です。
常温で追熟して、生で食べるのもおすすめ!
硬さが特徴の川中島白桃ですが、中には「桃は柔らかい派」という人もいますよね。そんな人におすすめなのが、追熟です。追熟は、買ったばかりの桃を2~3日ほど常温で置いて、甘さや柔らかさを引き出す方法です。
追熟する際は、風通しが良く直射日光が当たらない場所を選びましょう。また桃はお尻側からヘタの部分にかけて、順番に熟していきます。追熟できているかどうかは、ヘタの周りを優しく触って確かめてみてくださいね。
こうすることで、元々硬めな食感のあかつきも、柔らかくより一層甘くなるので、ぜひ一度生で食べてみてくださいね。
こんな人に、川中島白桃がおすすめ!
ここまで紹介した川中島白桃の特徴をふまえ、どのような人におすすめの桃なのかまとめました。あかつきに少しでも興味がわいた人はぜひチェックしてくださいね。
- 硬めで歯ごたえのある桃が好きな人
- 手軽に美味しい桃を味わいたい人
- 桃を使った料理に挑戦してみたい人
まとめ
さて、川中島白桃の特徴や歴史、美味しい食べ方をご紹介してきましたが、もう川中島白桃が食べたくなりましたよね?
この夏、大ぶりでジューシー、そして生産者にも消費者にも人気の高い川中島白桃をぜひ手にとって味わってみてください。心地よい歯ごたえと爽やかな甘さが、熱い夏にぴったりです!あなたも川中島白桃を食べて、その魅力にハマりましょう!