桃はデリケートな果物なので、たくさん頂いた時や箱買いした時などは保存方法に迷いますよね。「無駄にしたくはないけど、どうしてもすぐに食べられない…」そんな時におすすめの保存方法をタイプ別に紹介します。美味しさをキープしたまま保存できるコツもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね◎
完熟した桃の日持ちは 2〜3日
桃は完熟前に収穫されるため、追熟した方が美味しく食べられます。追熟とは、購入した桃を数日常温に置いて、食べ頃を調整する方法のことです。
追熟の必要があることから、桃は基本的に常温保存がおすすめですが、完熟した桃は傷みやすく、2〜3日ほどしか日持ちしません。そのため、食べ頃をしっかりと見極めて完熟後はできるだけ早めに食べきるようにしましょう。
桃の食べ頃を見極めるポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。桃を最も美味しい状態で味わうためにも、ぜひあわせてチェックしてください◎
桃を丸ごと保存!美味しさキープさせるには?
購入した桃をできるだけ長く、美味しく保存するにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、桃の常温保存・冷蔵保存・冷凍保存での日持ちとコツについて紹介していきます。
常温保存のコツ
まだ食べ頃でない桃は、追熟させるために常温で保存しましょう。冷蔵庫に入れると鮮度は長持ちしますが、追熟が止まってしまい、甘みを十分に感じられないことがあります。
桃を常温保存する際は、まず箱から取り出し、1つ1つ新聞紙で優しく包みます。そして風通しが良く、直射日光の当たらない涼しい場所に置いて保管しましょう。桃は乾燥や冷気に弱いため、冷房の風が直接当たる場所は避け、できるだけ温度や湿度を一定に保つのがポイントです。
このようにして常温保存した桃は、2~3日ほどで食べ頃になります。こまめに様子をチェックしながら、食べ頃になった桃はできるだけ早く食べるか、冷蔵保存や冷凍保存に切り替えましょう。
冷蔵保存のコツ
桃は基本的に常温保存がベストですが、暑さが厳しく室温が高い日は、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。桃は冷えすぎると食味が悪くなり、甘さも半減してしまうため、冷蔵庫の中でも温度が高い野菜室での保存がベストです。
保存方法は、まず桃を一個ずつペーパーまたはラップに包み、さらにポリ袋に入れて冷気が直接桃に当たらないようにします。日持ちの目安は、およそ1週間ほどです。
また、ラップをアルミホイルに変えることで外気をシャットアウトし、光を通さないので桃が睡眠状態になり、美味しさをそのままキープできるといわれています。ただ、アルミホイルを使った方法は完熟した桃には向かないので、完熟前の桃の場合のみ試してみましょう。
なお、どうしても長期間冷やすことで桃の甘さは損なわれてしまうので、いずれの方法でもなるべく早めに食べ切るように心がけましょう。
冷凍保存のコツ
常温保存・冷蔵保存よりも長く保存したい時には、冷凍保存がおすすめです。保存方法は、まず桃が傷つかないように優しく水洗いし、水を拭き取り一個ずつラップに包みます。その上から冷凍用保存袋に入れて中の空気をしっかりと抜いてから口を閉じて冷凍庫にて保存しましょう。この方法での日持ちはおおよそ1ヶ月ほど。
解凍するときは、冷凍状態のまま皮に十字の切り込みを入れて、その部分に水を当てながら皮を剥きます。その後、常温にて好みの状態まで解凍しましょう。解凍時間15分でシャーベットのようなシャリシャリ食感、さらに15分置くと完全解凍状態になり、トロッとした食感が味わえます。
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カットした桃は、常温保存ができないので冷蔵にて保存しましょう。皮を剥いてカットすると、果肉が直接空気に触れることで劣化が進みやすくなるため、あまり日持ちしません。しっかりとラップをして冷蔵庫に移し、1〜2日以内には食べ切るようにしましょう。
どうしても食べきれない場合は、冷凍保存することで3〜4週間ほど日持ちします。保存方法は、カットした桃にレモン汁を馴染ませ、ラップに包みその上から保存袋に入れて冷凍庫で保存します。丸ごと冷凍するときよりも解凍時に水分が出やすいので、カットした桃を冷凍した場合は、半解凍でシャーベットのようにして食べるか、お酒や炭酸など飲み物と一緒に楽しむのがおすすめです。
まとめ
桃は追熟の関係もあり、食べ頃や保存方法が難しく感じますが、実はちょっとした工夫で簡単に美味しく保存できます。
もちろん、基本的には常温保存で2~3日中に食べきるのが1番ですが、冷凍保存した桃は皮がむきやすく普通の桃とは一味違う食感や楽しみ方ができるので、長期保存以外にもメリットはあります。
桃には栄養が豊富に含まれているので、シーンに合わせて美味しく保存して無駄なく食べ切りましょう!