甘酸っぱい味わいがクセになる、見た目もかわいいさくらんぼ。生食で食べることの多い果物ですが、お中元やさくらんぼ狩りのお土産など、手元にたくさんあるときには調理もおすすめです。さくらんぼは、美味しいだけではなくカリウムやビタミン類、鉄分など健康や美容に効果のある栄養素がたっぷり詰まっている果物。デザートから料理まで幅広いジャンルのさくらんぼの活用レシピをたっぷりご紹介するので、ぜひさくらんぼを堪能してくださいね◎
手軽で簡単!定番のさくらんぼレシピ
はじめに、さくらんぼレシピとして定番の、コンポートとさくらんぼ酒のレシピを紹介します!
さくらんぼのコンポート
さくらんぼは、温度差に大変弱く傷みやすいため、日持ちしないという欠点があります。少々傷みつつあるさくらんぼの大量消費をするなら、一番のおすすめはコンポートです!自然な甘みが引き立ち、食欲をそそりますよ。
<材料>
- さくらんぼ 1kg
- 砂糖 200g
- 水 50㏄
<作り方>
- 軸を取ったさくらんぼと砂糖、水を鍋に入れて火にかけ、蓋をして中弱火~弱火で煮ます。
- さくらんぼから水分が出はじめ沸騰してきたら、鍋を揺すりながら崩れないように火を通します。煮過ぎると亀裂が入るので、沸騰したら3~5分程度煮ます。
- 冷凍庫で冷やし、味を馴染ませます。
ポイント①ストローを使うとタネが簡単にとれる
大量にさくらんぼがあると、種を取るのは大変ですが、ストローを使えば簡単に実から取り出すことができます。少し大きめのストローを用意し、先を斜めにカットします。カットした面をさくらんぼの真ん中部分に突き刺し、抜くとストローの中に種が入り簡単に取り出せます。
ポイント②電子レンジを代用することもできる
小さなお子さんと一緒に作るのなら、電子レンジを使うのがおすすめです。さくらんぼは軸を取り耐熱容器に砂糖と水を入れ、ラップ無しでレンジで5分ほど加熱しましょう。さくらんぼの熟し具合で調理時間が変わりますので、2分ごとぐらいで様子をみてください。さくらんぼの食感を残す場合はさくらんぼが熱々に熱せられ色が変わる程度。軟らかく仕上げるには皮に亀裂が入る程度が頃合いです。
ポイント③赤ワインを使うと大人の味に!
さくらんぼを煮詰める際に、赤ワインを使うと、ちょっぴり大人の味がするコンポートをつくれます。赤ワイン約大さじ2~3(鍋底に薄く広がるくらい)程度を、砂糖より前に入れましょう!
さくらんぼ酒
さくらんぼ酒は、ほんのりと赤い色をした果実酒です!見た目も綺麗なので、女子会やホームパーティーにおすすめのお酒です。
<材料>
- さくらんぼ1.2kg
- 氷砂糖800g
- レモン2個
- ホワイトリカー1.8リットル
<作り方>
- さくらんぼはよく水洗いし、ざるに上げて水気を切る。レモン皮をむいて輪切りにする。保存瓶に氷砂糖とホワイトリカーを漬け込む。
- 約1ヵ月経つと、さくらんぼが沈み綺麗な色が出たら完成。
- 実を取り除き、こします。お気に入りの瓶に入れて保存しておけば、出しっぱなし収納でもおしゃれです。
ポイント①浮き防止にラップで蓋をする
お酒の中に浸かっているさくらんぼは腐りにくいですが、浮いてお酒から出ている部分が腐るのでは、と心配になってしまいます。そのような場合は、落し蓋をしてラップで蓋をすると、さくらんぼの浮きを防止できます。
ポイント②定期的に濾しておく
お酒の色が白く濁るのは、さくらんぼが腐ったわけではありません。果物の成分が出たり、実が柔らかくなって溶けてくることで濁り白っぽくなることがあります。そのまま飲んでも大丈夫ですが、長く放置すると渋みや雑味が出ます。そして、カビの原因になることもあるため、キッチンペーパーや布巾などでこしてください。
ポイント③お酒作りに使ったさくらんぼは再利用できる!
さくらんぼ酒を作った後のさくらんぼは、再利用可能です。そのまま食べても美味しいですが、さくらんぼとお砂糖をお鍋でコトコト煮込めば、さくらんぼ酒のジャムが作れます。長期保存したい場合は、お砂糖とさくらんぼの比率を1:1にすると日持ちしやすくなりますよ。
さくらんぼを使ったおやつレシピ
まずは甘酸っぱいさくらんぼの食味を生かしたスイーツレシピを3つ紹介します!子供のおやつやホームパーティーにもピッタリのおしゃれなスイーツレシピです。
さくらんぼのパウンドケーキ
さくらんぼのパウンドケーキは、簡単ながら本格的なスイーツとして、おもてなしにぴったりなレシピです!
<材料>
(パウンド型900cc)
- ☆さくらんぼ…正味300g
- ☆グラニュー糖…大さじ1
- ☆キルシュ…小さじ2
- 薄力粉…150g
- バター…70g
- 砂糖…80g
- 卵…2個
- キルシュ…小さじ2(仕上げ用)
<作り方>
(下準備)
型にクッキングシートを敷いてオーブンは180度に予熱する
- さくらんぼは半分に切って種をとり300gにする
- そこにグラニュー糖大さじ1、キルシュ小さじ2を加えて混ぜる
- 別のボウルにバターと砂糖を入れて白っぽくなるまで混ぜる
- 卵をといて2に少しずつ加える
- 2のさくらんぼを実と汁に分けて汁大さじ2を3に加える
- ふるった薄力粉の中に5の実の方を入れる
- 全てを混ぜ合わせて艶が出るまで混ぜ合わせて型に流し込む
- 180度で20分、170度で15分焼いて仕上げにキルシュを塗る
さくらんぼのクッキー
さくらんぼのクッキーは、サクサクとした生地にさくらんぼの甘酸っぱさが絶妙にマッチした、子どもが喜ぶおやつレシピです。
<材料>
(6人分)
- さくらんぼ…250g
- ケーキ用マーガリン…100g
- 砂糖…50g
- 黒糖…30g
- 薄力粉…180g
- ベーキングパウダー…小さじ1
- たまご…1個
- バニラエッセンス…適量
<作り方>
- さくらんぼは種を取り除きざるにあげ、水気を切る
- ボウルにケーキ用マーガリン、砂糖、黒糖を入れてミキサーで混ぜながらたまごとバニラエッセンスを追加して、ふわふわになるまで混ぜる
- ふるった薄力粉とベーキングパウダーを2に入れてざっくり混ぜ合わせる
- 天板に大さじ2ずつ落とす
- 170度に予熱したオーブンで20分、180度にあげて10分焼いて網の上で冷ます
さくらんぼのタルト
さくらんぼのタルトは、見た目も華やかで特別な日に作りたい、本格スイーツレシピです。
<材料>
(18cmタルト型)
- さくらんぼ…1パック弱
- ホットケーキミックス…200g
- 砂糖…40g
- マーガリン…60g
- ヨーグルト…20g
- シナモン…少々
- クルミ…大さじ1
<作り方>
- 常温に戻したマーガリンと砂糖を混ぜ合わせる
- そこにヨーグルトを混ぜ、さらにホットケーキミックス・シナモンを加えてポロポロになったら1/3 取り分ける
- 取り分けた生地は冷やしてクランブルにし、残りの生地はラップにまとめて休ませる
- さくらんぼは種を除く
- 型にマーガリンを塗って生地2/3を丸く伸ばして型に敷きフォークで底を刺す
- タルト生地にさくらんぼを隙間なく置く
- 冷やして置いた生地を指ですり合わせポロポロにしながらさくらんぼの上に乗せる(くるみも細かく切って乗せる)
- 180度のオーブンで45〜50分焼く
さくらんぼを使ったおかずレシピ
続いてさくらんぼを使ったおかずレシピを3つ紹介します!普段の食べ方とは一味も二味も違う斬新な活用レシピなので、ぜひお試しください。
さくらんぼを使ったカルパッチョ
さくらんぼを使ったカルパッチョは、意外な組み合わせに感じるかもしれませんが、さくらんぼの爽やかな風味が生魚の臭みを抑え、さっぱりと仕上がりますよ。
<材料>
(2人分)
- イサキ(刺身用)…半身
- アメリカンチェリー…6粒(約40g)
- ベビーリーフ…適量
- オリーブオイル…小さじ2
- にんにく…1/2片
- 塩…ふたつまみ
- 粗びき黒こしょう…少々
■ 【A】
- オリーブオイル…大さじ1
- レモン果汁…大さじ1
- 醤油…小さじ1
- はちみつ(砂糖でも可)…小さじ1
- 塩…ひとつまみ
<作り方>
- さくらんぼは種をとり袋に入れて手で潰しておく
- 器にオリーブオイルを垂らす
- イサキを切って2の器に並べ塩を振り、ラップをかけて冷蔵庫で冷やす
- ボウルに【A】のオリーブオイル以外と1を混ぜ合わせ、オリーブオイルを少しずつ入れながら混ぜる
- 3に4を回しかけ、中央にベビーリーフを添えて粗びき黒こしょうをふる
さくらんぼを使ったサラダ
さくらんぼを使ったサラダは、シンプルながらいつものサラダとは一味違った味わいを楽しめる一品です。
<材料>
- アボカド…1個
- ミニトマト…5個
- さくらんぼ…4粒程
- ★オリーブ油…大さじ1
- ★レモン汁…小さじ1
- ★塩(美味しい物)…1〜2つまみ
- ★黒こしょう…少々
- ★パセリ…少々
<作り方>
- ミニトマトとさくらんぼは半分に切ってボウルに入れる
- アボカドはスプーンで一口大にすくって入れる
- ★を加えて混ぜ合わせ冷やす
さくらんぼの冷製パスタ
さくらんぼの冷製パスタは、暑い日にさっと作れてお腹も満たされる、ランチにぴったりな一品です。
<材料>
(2人分)
- スパゲッティー…160g
- さくらんぼ…15.6粒
- EXヴァージンオリーブオイル…大さじ1
- 赤ワインビネガー…小さじ1
- 塩…小さじ1/2
- 黒胡椒…少々
<作り方>
- パスタは表示通りに茹で、さくらんぼは半分に切り種を取り除く
- 茹で上がったパスタを流水で洗い水気を切る
- さくらんぼの入ったボウルにパスタを入れ、オリーブオイル・ワインビネガー・塩・胡椒を加え混ぜ合わせる
夏にぴったり!冷凍さくらんぼのレシピ
どうしても食べきれない時にはさくらんぼを冷凍しましょう。そうすることで保存期間が伸びるほか、生食では味わえない食感や食べ方を堪能できます。
冷凍したさくらんぼをそのまま味わう場合は、常温に3分ほどおいて半解凍の状態で食べるとシャーベットのような味わいになります。完全に解凍してしまうと水気が出てしまい、ベチョベチョとした食感になってしまうので注意しましょう。
冷凍さくらんぼのアレンジレシピとしてのおすすめは、サワードリンクです。冷凍したさくらんぼを氷の代わりに使うことで、ひんやりと冷たく、風味豊かなドリンクになりますよ。
<材料>
- 冷凍さくらんぼ…100g
- グラニュー糖…50g
- リンゴ酢…100g
<作り方>
- ガラス瓶を消毒する
- さくらんぼ、グラニュー糖、リンゴ酢の順番で1に入れていく
- グラニュー糖が溶けるまで冷蔵庫で冷やす
牛乳や炭酸水、お酒で割ったりしても美味しくいただけます。さくらんぼ特有の甘酸っぱくてさっぱりとした味わいなので、暑い夏にぴったりです!
まとめ
そのままでも美味しいさくらんぼですが、他の食材と合わせたり火を通すことで今までとは違うさくらんぼの魅力に気づけるはずです。火を通すことで実も皮も柔らかくなるので、皮が苦手な人や硬めの食感が苦手な人にもおすすめです。さくらんぼは可愛らしい見た目にも加えて、栄養満点!とても優秀な果物なんです。今年は色々なさくらんぼの楽しみ方をしてみませんか?
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